そろそろ使い始められた杖は手になじんできたでしょうか?
でも、気がゆるんだ頃に1番気をつけていただきたいのが転倒事故です。
折角外出に自信がもてるようになったのに怪我でもしてしまえば又振り出しです。
今回は、転倒防止を考えた歩行をテーマにいつまでも元気に外出していただく為のヒントを考えていきたいと思います。
「自立した生活」のカギとなる「移動の自由」
高齢化社会が急速にすすむ日本。2035年には3人にひとりが65歳以上となるといわれています。
その結果、移動に不自由を感じる人も一挙に増えてくると予想されています。自由な移動がままならなくなると、買い物や通院など、日常生活にも困難が生じてきます。自由に移動できる手段を確保することは、豊かで健康な高齢期を送る上でかかせないことでもあるのです。
寝たきりなどの要介護の原因で「骨折・転倒」は「脳血管障害」「高齢による衰弱」についで第3位です。
(2004年国民生活調査)
骨粗しょう症を基礎疾患として持っているために骨折を起こしやすい場合もありますが、一度骨折し、再び転倒するのではないかという転倒恐怖感のために、歩
行できるのに部屋にとじこもって動かなくなり、それによって起こる廃用症候群(安静による心身のさまざまな機能低下)により寝たきりになりやすいのです。
(毎日新聞2008.6.16 三重県立看護大学教授、鈴木みずえ)
高齢者の活動性が高まれば高まるほど、転倒の危険性も高まりますが、転倒を恐れ家の中だけで生活すると閉じこもり・廃用症候群から寝たきりと、いずれの場合も寝たきりなどの要介護の状態と隣り合わせといえます。
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高齢者施設では事前の(転倒)予測に努め、防止策を行うようにされていますが、自宅やそれ以外の場所でもご高齢の方にとっては転倒のリスクをできるだけ少なくする配慮をした移動の手段が必要です。 |
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次回は「杖を安全にご利用いただく為のチェックポイント」です。