NC旋盤加工の特長
材料の回転やバイトの動かし方をコンピュータ制御としたのがNC旋盤加工です。同じ工程を繰り返し行う量産品生産などに優れているなどメリットが多くあります。
NC旋盤加工の特長は下記の通りです。
- 工具交換を含めて、加工時間を短縮できる。
- プログラムを作成することで、無人の自動運転ができる。
- Gコードと呼ばれるプログラムコードを使用する。
- 一度プログラムを作ってしまえば同じ動作を繰り返すため、量産性に優れる。
同じ作業のくり返し
汎用旋盤を使って円柱部品をひたすら細くしたりするときや、汎用フライス盤を使って端面を仕上げるときなど、作業が単調な割りに加工時間は長くなるときがあります。
そのようなときには、NC旋盤が威力を発揮します。
高精度な部品の加工
NC旋盤加工は、各軸移動の分解能が高く、バイトやテーブルの送りを1/1000mm単位で設定できます。そのため、汎用旋盤に比べて、きめ細かい寸法設定が可能となります。例えば、1/100mm刻みで同一形状の部品を製作することも簡単です。
曲面形状の加工
一般に、汎用旋盤加工は同時に1軸方向だけにしか移動ができません。それに対して、NC旋盤加工では2軸以上を同時に動かすことができるため、球面形状の旋盤加工や円弧軌跡のフライス加工などが可能となります。
特殊形状の加工
NC旋盤の使い方をうまく工夫することで、汎用旋盤では作りにくい形状の部品を加工できます。
例えば、旋盤ではチャックできないような大径薄型リングをマシニングセンターによって削り出すこともできます。
